【2024年最新!】自動精算機の相場を徹底解説
「自動精算機の相場ってどのぐらい?」
自動精算機の導入を検討し、このような疑問を感じている方がいるのではないでしょうか。
本記事では、自動精算機の相場や導入のメリット・デメリット、選ぶポイントなどを解説します。
クリニックに合った自動精算機を選び、患者様の満足度や業務効率の向上につなげましょう。
目次
自動精算機とは
自動精算機とは、患者様が自己精算をおこなうための機械です。診察券や受付票に付帯したバーコードを読み取ることで、精算・会計担当者と対面せずに精算・会計に関する一連の流れが完結します。
自動精算機で精算・会計の流れが完結できると、人手不足の解消や業務効率の向上、患者様の待ち時間の短縮などにつながります。
また、人と人が対面する必要がないため、感染症対策の効果も見込めるでしょう。
自動精算機を導入するメリット・デメリット
自動精算機を導入することで業務効率の向上や人手不足の解消につながるものの、導入コストなどの問題があります。
導入を検討する際はメリット・デメリットを押さえ、費用対効果があるかを考えてみましょう。
自動精算機を導入するメリット
自動精算機を導入すると、以下のメリットが期待できます。
- 受付・会計業務の負担軽減
- セキュリティの強化
- 感染対策
- 患者満足度の向上
自動精算機を活用することで、セキュリティ対策を強化しながら受付・会計業務の負担を軽減できます。
また、患者様の待ち時間短縮にもつながるため、増患効果も期待できるでしょう。
受付・会計業務の負担軽減
自動精算機を活用すると、従来必要だった預り金の入力や釣り銭を数える手間がなくなり、ヒューマンエラーを防ぐことが可能です。
また、レジ締め業務において、翌日分の釣り銭を残す手間がないため受付業務の負荷が軽減できます。
セキュリティの強化
受付で会計業務をおこなう場合、人が現金に触れることが可能なため、不正が発生してしまうおそれがあります。
一方で、自動精算機を導入すればセキュリティ機能によって不正が発生しないため、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
感染症対策
自動精算機を導入すると、従来発生していた手渡しによる金銭の受け渡しが発生しないため、感染症対策につながります。
クリニックのスタッフさんが硬貨や紙幣に触れる機会を減らせるため、院内感染を防ぐことにつながります。
患者満足度の向上
自動精算機を活用して会計することで、スムーズな決済につながり、患者様の待ち時間が軽減されます。
そのため、クリニックに対する患者様の満足度が上がり、増患効果が期待できるでしょう。
自動精算機を導入するデメリット
自動精算機を導入する際は、事前に以下のデメリットを把握しておくことも必要です。
- 導入コストがかかる
- 設置スペースを確保する必要がある
- 導入初期は患者様へのサポートが必要になる
初期導入費用や定期メンテナンス費用がかかるため、導入する際は予算を確保しておく必要があります。
また、製品によっては設置場所が限定されたり、導入初期は患者様へのサポートが必要になったりする可能性があります。
導入コストがかかる
自動精算機を導入する場合、機器本体の購入やシステム設置にかかる費用が発生します。また、保守メンテナンス費用が定期的に発生するため、導入する際は費用対効果をみて検討しましょう。
設置スペースを確保する必要がある
自動精算機を設置する際は、導入するクリニックのスペースに合わせて設置場所を検討する必要があります。
製品の大きさによっては、設置スペースが限定されてしまう可能性があるため、導入する際はサイズを確認しておきましょう。
導入初期は患者様へのサポートが必要になる
自動精算機の操作に慣れていない患者様にとっては、操作が難しい場合があるため、サポートする必要があります。
特にデジタル機器に不慣れな高齢者の場合、操作を理解するために時間を要すため、レクチャーする必要があります。
自動精算機の価格相場
自動精算機を導入する際の目安として、価格相場を知っておくことは大切です。
導入を検討する場合は、初期費用とランニングコストを把握しておきましょう。
初期費用
クリニック向けの自動精算機の場合、200〜400万円の初期費用が発生します。自動精算機に求める機能によって初期費用の違いが発生します。
・患者様のみで会計できるタイプ or スタッフさんとの対面式タイプ
・電子カルテ・レセコンとデータ連携 or バーコード連携
・卓上型 or 自立型
・キャッシュレス決済の有無
など…
自動精算機を導入することで何を実現したいのか整理した上で、過不足無い機能を満たした精算機を選ぶことをおすすめします。
ランニングコスト
自動精算機は毎日多くの患者様が利用される機械であり、定期的なメンテナンスが必要です。定期メンテナンスやトラブル対応、修理やソフトウェアのアップデートなどのために保守費用が発生します。保守費用の相場はおよそ5万円ですが、保守の内容によって各メーカーごとに費用が異なります。
弊社の保守サポート体制は、電話対応や現地対応だけでなく、リモートでの保守対応も行っております。
自動精算機導入後に発生しやすいトラブルを事前に把握することで、どこまでサポートが必要か費用感の判断基準につながります。
また、クレジットカード・電子マネー・QRコードなどが利用できる決済機能を採用する場合、決済手数料も発生します。
自動精算機をお得に購入する方法
自動精算機を導入する場合、高額な導入コストがかかるため、補助金・助成金やリースなどを利用して負担を減らしましょう。
補助金・助成金
自動精算機を導入する際は、以下の補助金・助成金を活用することをおすすめします。
- IT導入補助金(業務効率化を目的としたITツールの導入時に利用可能)
- ものづくり補助金(IT導入や業務効率の向上を目的とする場合に利用可能)
- 働き方改革推進支援助成金(勤務時間の調整や有給取得促進を目的とした導入時に利用可能)
それぞれの補助金・助成金における補助額・助成額は異なるため、購入前に確認しましょう。
リース・レンタル
自動精算機の導入コストに関する予算が確保できない場合は、以下2つの方法を検討してください。
- リース
- レンタル
リースの場合、1日あたりの支払い金額がレンタルより安く、長期利用に向いているのが特徴です。一方で、途中解約が原則不可であり、資産計上をしなければなりません。
レンタルの場合、数日単位で利用でき、資産計上が不要になるため節税できます。一方で、リースより1日あたりの支払い金額が高くなる傾向があります。
いずれの方法においても、長期間の使用を想定する場合は購入費用を上回る可能性があるため、資金状況を加味して検討しましょう。
価格以外で自動精算機を選ぶポイント
自動精算機の導入を検討する場合、初期費用やランニングコスト以外に以下のポイントを確認することが大切です。
- 操作性
- キャッシュレス決済の対応
- サイズ
患者様がスムーズに操作できるような設計にされているかがポイントです。また、紙幣の種類やキャッシュレス決済の手段が豊富になると、患者様から喜ばれるでしょう。
シンプルな操作性
クリニックを受診する患者様の中には、デジタル機器に慣れていない方がいるため、シンプルな操作性が求められます。
自動精算機を選ぶ際は、操作ボタンやパネルがわかりやすく設計されているかを確認することが大切です。
患者様が直感的に操作できれば、待ち時間が減り、受付・会計業務の効率が上がります。
キャッシュレス決済の対応
近年、クレジットカードや電子マネー、QRコードなどを利用する患者様が増えています。
そのため、キャッシュ決済に対応している自動精算機を導入すると、患者様に満足してもらいやすくなるでしょう。
患者様の満足度が上がると、再診につながり、クリニックの収益アップが期待できます。
サイズ
自動精算機には、自立する床置きタイプとカウンターに置く卓上タイプの2種類があります。いずれのタイプの場合も、なるべくコンパクトなものを選ぶとよいです。
床置きタイプの自動精算機を導入する場合、待合室のスペースやレイアウトに適したサイズのものを選びましょう。
卓上タイプの自動精算機を導入する場合、受付スペースに置くことができるのか確認した上で選ぶことをおすすめします。
まとめ
自動精算機を導入することで、受付・会計業務の効率が向上し、患者様の待ち時間やヒューマンエラーが減ります。
導入を検討する際は、補助金やリース・レンタルなどの方法を活用しながら、コストを減らしてください。
自動精算機を選ぶ際のポイントは今回の記事で紹介したもの以外にもいくつかございます。
自動精算機の導入を検討されているクリニック様はぜひ、お気軽にご相談ください。
この記事の執筆者
医療ライター ゆし
医療機器メーカー(東証プライム市場上場)の営業職に約10年間従事。薬機法管理者資格、YMAA認証マーク取得。 クリニック開業サポート・医院継承サポート実績あり。 現在は、医療専門Webライターとして多くの医療記事を執筆している。