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医療事務の求人が難しい〜採用情報発信のコツ~

医療事務採用のポイント

前回までは、採用の前に考えるべきことを3回に分けて解説しました。今回は、採用情報を発信する時の重要ポイントを解説します。

目次

1.適切な媒体を選定する
2.雇用条件を魅力的にする
3.まとめ

1.適切な媒体を選定する

「医療事務」「医療事務 求人」とスマートフォンで検索してみてください。
検索上位に表示されている媒体は、求職者が閲覧している可能性が高いため、確認してみましょう。

また、医療事務の求人について有効な媒体について、下記にまとめたリストを掲載しますので参考にしてください。

媒体名タイプ備考
自院のホームページホームページ自院のホームページに掲載する
院内掲示院内院内で求人情報を告知する.ポスターなど
ハローワーク媒体反響は落ちてきているが、外せない媒体
indeed媒体無資格者に有効な媒体.応募者の医療事務としての経験値が低い可能性が高い
求人ボックス媒体全国の正社員・アルバイト・パート・派遣の仕事・転職・採用情報をまとめて検索
タウンワーク媒体全国のバイト/アルバイト/パート情報を網羅した日本最大級の求人サイト
とらばーゆ媒体女性の求人・女性の転職情報サイト
Airワーク媒体求人掲載から応募管理までできる、無料で利用可能な採用管理サービス
google for jobs媒体自院のHPにタグを埋め込むことで、クロールされ掲載される
engage媒体無料の求人掲載サイト。利用企業社数40万社以上の採用支援ツール
スタンバイ媒体全国最大級の求人検索エンジン。アルバイト・パート・正社員の採用におすすめ
リクナビNEXT媒体リクルートが運営する転職・求人情報サイト
ジョブメドレースカウト登録されている求職者リストにスカウトメッセージを送り面接調整などを行う
グッピースカウト登録されている求職者リストにスカウトメッセージを送り面接調整などを行う
コメディカルドットコムスカウト登録されている求職者リストにスカウトメッセージを送り面接調整などを行う
メドフィット人材紹介医療・介護の求人・転職・仕事情報サイト
医療事務求人.com人材紹介医療事務の求人・転職サポートサイト
M.STAGE(エムステージ)人材紹介病院事務職、医療事務職に特化した転職・求人情報サイト

2.雇用条件を魅力的にする

求職者は、求人情報を必ず“比較”します。そのため、競合と比較して魅力的に見える求人情報を出す必要があります。

魅力的に見せるためのポイントが
2回目のコラムで解説した
“働きやすさ”と”働きがい”の二つの軸です。

それぞれが魅力的に見えるようにしましょう。

”働きやすさ”を強調するためのポイント

  • 入職後の教育体制
  • 有給休暇の取りやすさ
  • 福利厚生欄への充実した記載
  • リモートワークOK

”働きがい”を強調するためのポイント

まず一つ目が、給与水準です。
離職理由として多いのが「給与など収入が少なかった」となっていますので、競合よりも給与面を魅力的にする必要があります。

医療事務は、一般的に給与水準が低いことが多いです。この給与水準が低いことが、医療事務から他業種へ人材が流出する大きな一因だと考えています。

しかし、今後の人材不足の流れを考えると、医療事務の給与水準は上がっていきます。
いづれ上がっていくものであるならば、今のうちから競合よりも給与水準を上げることで、優秀な人材確保を目指してみることは良い戦略だと考えます。

次に重要なのが、医療事務という仕事の魅力を求人情報に記載することになります。

医療事務は、忙しそう
医療事務は、自分にはできない

自院のホームページの求人情報に、医療事務として働くことの魅力をしっかり伝えます。
例えば下記のような文章や、クリニックのスタッフさんが笑顔で働いているような写真を掲載することもお勧めです。

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(例文)
医療事務の魅力
医療事務は、楽な仕事ではないです。しかし、それを上回るほどのたくさんの魅力がある仕事です。今後よりその重要性が高まる仕事です。

①患者さまからの「ありがとう」がもらえる
医療事務は、日々多くの患者様と対面する仕事です。最初は病気で元気がなかった患者様の症状が徐々に良くなっていきます。それをみているだけでも我々医療職は元気が出ますが、さらに「ありがとう」という患者様からの声を直接いただけます。
直接感謝をもらえる仕事ってそうそうありません。

②医療現場の一員として地域に貢献できる
医療事務は医療の重要な役割を担っています。
医師がいなければ診療ができないように、医療事務がいることでより質の高い診療ができます。そういった医療チームの一員として地域の健康に貢献できる。
そんなやりがいを日々感じることができます。

③希少人材になれる
医療保険の仕組みを深く理解することで、社会的な意義を持つ仕事に従事している実感を得られます。医療事務として経験値が高かったり、深い知識を持っている人材は、どこの医療機関でも重宝されます。

医療事務は、簡単な仕事ではありませんが、その分、感謝され、仕事を通してスキルアップし、希少な人材になれます。
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以上のように、”働きがい”と”働きやすさ”の両面をアピールするような情報発信の仕方をすることで求職者の反応率を高められるでしょう。

3.まとめ

ここまで考え、実践している医療機関はほとんどありません。

そのため、しっかり取り組むことで競合と差別化できます。

ぜひ、皆様もトライしてみてください!

■参考
厚生労働省「令和2年転職者実態調査の概況」より
女の転職type「年代で違う?転職活動」より

この記事の執筆者

株式会社APOSTRO 経営企画室
川越 雄太

大学卒業後、大手コンサルティング会社にて、医療機関のコンサルティングに従事。その後、医療介護人材紹介会社の経営企画部門を経て、当社へ入社。クリニックや薬局のコンサルティング、ITシステム導入支援のアドバイスを行なっている。

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