【3分でわかる】キャッシュレス決済とは?それぞれの種類とメリット・デメリットを解説
キャッシュレス決済の急速な拡大により、多くの店舗でキャッシュレス決済が使用できるようになりました。医療業界もその流れを受け、キャッシュレス決済を導入する診療所・クリニックが増えてきています。しかし、キャッシュレス決済と言ってもさまざまな種類があり、それぞれの特徴について理解しきれていない医療機関の方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「キャッシュレス決済の種類」と「ユーザー側から見たメリット・デメリット」について解説します。
目次
・キャッシュレス決済とは
・キャッシュレス決済の主な種類
・キャッシュレス決済のメリット・デメリット
・キャッシュレス決済の使い分け
・まとめ
キャッシュレス決済とは
キャッシュレス決済とは、文字どおりキャッシュ(現金)レス(なくすこと)を目的とした決済方法であり、簡単に言うと「現金を使わずに支払いを済ませる方法」です。
現在、日本では国を挙げてキャッシュレス化を進めています。2022年時点でのキャッシュレス決済導入率は36.0%であり、そのほとんどがクレジット決済というデータも出ています。(※1)
キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度にするという目標を掲げ、キャッシュレス決済の推進に取り組んでいます。
※1:経済産業省ホームページ「2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました」
キャッシュレス決済の主な種類
キャッシュレス決済の種類と支払方法は次の通りです
キャッシュレス決済の主な支払方法
① 即時支払い方式:お支払いした直後に自分の銀行口座から利用金額が自動で引き落とされる仕組み。
② 前払い方式:カードやスマートフォンのアプリなどに、事前に現金をチャージして利用する仕組み。③ 後払い方式:お支払い後、利用金額が後日請求される仕組み。
キャッシュレス決済のメリット・デメリット
次にキャッシュレス決済のメリットとデメリットを解説します。
キャッシュレス決済におけるユーザー側のメリット
①小銭を数える必要が無いため、お支払い時レジでスムーズに支払える
お会計のたびに小銭を数える手間がなくなるため、レジでの決済がスムーズになり、ストレスなく支払いができます。
②現金を持ち合わせていない時でも買い物ができる
想定外の出費の際など、現金を持ち合わせていない時でもキャッシュレス決済であれば、問題なく支払いができます。
③高額商品を購入する際に現金を持ち歩く必要が無く心理的に安心できる
高額商品の購入や高額な費用が発生する予定があるときに、現金を持ち歩くことは心理的な不安があるかと思います。キャッシュレス決済にすることで、現金を持ち歩く必要がなくなるため、心理的な安心感を得ることができます。
④お釣りが発生しないため、手元に小銭が増えない(荷物にならない)
キャッシュレス決済の場合、釣り銭が発生しないため、小銭が貯まることを防げます。
⑤ご利用金額に応じてポイントがもらえる(※ポイント有無は決済会社により異なります)
クレジットカードやQRコード決済では、お買物の度にポイントを貯めることができるものがあります。
またQRコード決済にクレジットカードを登録してお買物をすることで、QRコード決済でのポイントとクレジットカード決済でのポイントを両方獲得できる場合もあります。
⑥お得なキャンペーンが行われることがある
キャッシュレス決済ごとにお得なキャンペーンが定期的に開催されており、現金決済よりもお得にお買い物ができることがあります。
・d払いキャンペーン情報:https://nttdocomo-ssw.com/keitai_payment/campaign/
・auPAYキャンペーン情報:https://aupay.wallet.auone.jp/campaign/
・PayPayキャンペーン情報:https://paypay.ne.jp/event/
・楽天ペイキャンペーン情報:https://pay.rakuten.co.jp/campaign/
⑦手元の現金が減らない(※後払い方式の場合)
後払い方式でキャッシュレス決済することで、手元の現金(口座残高など)を減らさずにお買い物することができます。
キャッシュレス決済におけるユーザー側のデメリット
①キャッシュレス決済対応の店舗か確認する必要がある
来店前にお店が「キャッシュレス決済対応店」であるか、自分が使いたい決済会社が使えるかなど、事前に確認しておく必要があります。キャッシュレス決済に対応していないお店もあるため、キャッシュレス決済が使えない場合に備えて、ある程度は現金を常備していると良いでしょう。
②不正利用される可能性がある
スマートフォンやクレジットカードを紛失・盗難した際に、不正利用されるリスクがあります。強固なパスワードやスマートフォンの生体認証を設定するなど、セキュリティ対策をしていない場合、現金の盗難に比べ、被害額が大きくなる可能性があります。
③端末の故障時や災害時に利用できない可能性がある
手持ちのスマートフォンやカードに破損や故障があると決済ができないことがあります。現金や他のクレジットカードも合わせて持ち歩くなど、キャッシュレス決済が使えなくなったときの準備をしておくことが必要です。
キャッシュレス決済の使い分け
キャッシュレス決済にはさまざまな種類があるとお伝えしましたが、それらの使い分けについて解説します。
クレジットカード決済
クレジットカードは、スーパーやコンビニ、ネットショップなど、さまざまなお店で利用することができます。電子マネーやスマートフォン決済には対応していないが、クレジットカード払いはOKという店舗が多いです。 また、電子マネーと比べて、クレジットカードの方が限度額を高く設定されていることが多いです。
デビットカード
使用方法はクレジットカードと変わらず、カードを端末に差し込むか、かざすことで決済が完了します。クレジットカードとの違いは「支払方法」で、デビットカードは「即時支払い方式」になります。「即時支払い方式」は、決済と共に登録している口座から引き落とされる仕組みとなっています。
そのため、クレジットカードと比較するとやや少額な決済に使用されることが多いです。
また基本的にデビットカードの取得には審査がないため、年齢を満たしていれば学生でも所持することができます。
電子マネー決済
公共交通機関が発達した都市部では利用ユーザーが多いです。決済端末にかざすだけで決済が完結することが多く、少額の支払いをスピーディーに済ませたいユーザーに好まれます。
主な電子マネーの種類
Suica、ICOCA、nanacoなど
QRコード決済
スマートフォンのアプリなどを利用し、QRコードリーダーにかざすだけで決済が完結するため、スムーズな会計ができることが特徴です。また、導入事業者側の導入コストがそれほどかからないため、近年普及が進んでいます。
また、QRコード決済の事業者がサービス普及のためにポイント還元を豊富に用意していることがあるので、それらのポイントを貯めたいユーザーに好まれる傾向があります。
主なQRコード決済の種類
PayPay、auPay、d払い、楽天ペイなど
まとめ
今回は、キャッシュレス決済について、その種類とユーザー側から見たメリット・デメリットについて解説させていただきました。
「患者様からの要望があり、キャッシュレス決済の導入を検討している」先生方の参考になれば幸いです。
弊社自動精算機「Clinic KIOSK(クリニックキオスク)」は、各種キャッシュレス決済(クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済)に対応しております。
自動精算機導入時には、キャッシュレス決済の導入もあわせてご検討ください。
最終更新日:2024年10月30日
この記事の執筆者
株式会社APOSTRO 経営企画室
川越 雄太
大学卒業後、大手コンサルティング会社にて、医療機関のコンサルティングに従事。その後、医療介護人材紹介会社の経営企画部門を経て、当社へ入社。クリニックや薬局のコンサルティング、ITシステム導入支援のアドバイスを行なっている。