【2024年最新!】クリニックがキャッシュレス決済を導入するメリット・デメリット
クリニックにキャッシュレス決済の導入を検討しているものの、どの決済方法を追加したらよいかわからない方もいるのではないでしょうか。
本記事では、キャッシュレス決済の種類やメリット・デメリット、おすすめの決済サービスを解説します。クリニックの運用に合ったキャッシュレス決済を導入し、スムーズな運営につなげましょう。
目次
- クリニック向けキャッシュレス決済サービスとは
- クリニックのキャッシュレス決済普及率
- クリニックにおけるキャッシュレス決済手数料の計算
- クリニックがキャッシュレス決済を導入するメリット・デメリット
- クリニック向けキャッシュレス決済の比較ポイント
- クリニックにおすすめのキャッシュレス決済サービス5選
- 自動精算機とキャッシュレス決済
- まとめ
クリニック向けキャッシュレス決済サービスとは
クリニック向けキャッシュレス決済サービスとは、クリニックに設置する専用端末を利用し、現金を使用せず代金の決済が完了するものです。
クリニックで利用可能なキャッシュレス決済の種類は以下のとおりです。
- 電子マネー
- QRコード決済
- デビットカード
- クレジットカード
上記のキャッシュレス決済を比較しながら特徴を理解し、クリニックに合う手段を選びましょう。
電子マネー
電子マネー決済とは、スマートフォンやカードにお金をチャージすることで支払いが可能になる決済手段です。
代表的な電子マネー決済の手段として以下が挙げられます。
- Suica
- nanaco
- PASMO
- WAON
QRコード
QRコード決済とは、スマートフォンにインストールしたアプリケーションのQRコードを、クリニックの専用機器にかざして支払いする決済手段です。
支払う代金は、アプリに登録したクレジットカードや銀行口座から引き落とされます。
代表的なQRコード決済の手段として以下が挙げられます。
- d払い
- PayPay
- 楽天ペイ
- LINE Pay
デビットカード
デビッドカード決済とは、後払いのクレジットカードとは異なり、支払いの際に登録している口座から即座に引き落とされる決済手段です。
クレジットカードのような立て替え払いの決済方法ではないため、銀行口座の残高を超える支払いができません。
クレジットカード
クレジットカード決済とは、最も利用されているキャッシュレス決済手段です。クレジットカード会社が代金を立て替えて支払い終えた後、カード会社ごとに指定された日付で支払いが請求されます。
おもなクレジットカードの種類としては、以下が挙げられます。
- JCB
- VISA
- Mastercard
- Diners Club
- American Express
クリニックのキャッシュレス決済普及率
厚生労働省が調査した「医療機関における外国人患者の受入に係る実態調査結果報告書(令和5年3月)」によると、京都府及び沖縄県に所在する診療所におけるキャッシュレス決済の普及率は以下のとおりです。
キャッシュレス決済の種類 | 普及率 |
クレジットカード | 60.9% |
QR決済 | 5.2% |
その他の電子マネー | 6.8% |
クレジットカードによるキャッシュレス決済の普及率は全体の半分以上を占めています。一方で、QR決済やその他の電子マネーの普及率は10%にも満たない結果となっています。
高齢者の場合はキャッシュレス決済に馴染みがなく、現金で支払いをする方も多いため、高齢者の多い地域では普及率が低くなるでしょう。
クリニックにおけるキャッシュレス決済手数料の計算
一般的にキャッシュレス決済を導入しているクリニックの手数料は3%前後とされています。手数料は、患者様の自己負担額から3%前後が差し引かれます。
たとえば、1000円のお支払いをする場合、自己負担額の300円(3割)から約3%の手数料が差し引かれることになります。
キャッシュレス決済の方法によって手数料は異なるため、利用する際は確認しておきましょう。
クリニックがキャッシュレス決済を導入するメリット・デメリット
クリニックがキャッシュレス決済を導入することで、会計がスムーズになり、患者さんの待ち時間が減ります。
一方で、決済手数料や初期導入費用などの負担が発生します。キャッシュレス決済の導入を考える際には、メリット・デメリットを踏まえたうえで検討しましょう。
クリニックがキャッシュレス決済を導入するメリット
クリニックがキャッシュレス決済を導入するメリットは以下のとおりです。
- スムーズに会計できる
- 非接触で支払いが完結する
- 他のクリニックとの差別化になる
クリニック内でキャッシュレス決済を導入することで、患者様の待ち時間や受付対応の時間が短縮できます。また、キャッシュレス決済を導入しておくことで他のクリニックとの差別化につながり、集患効果が期待できるでしょう。
スムーズに会計できる
キャッシュレス決済では、専用端末にスマートフォンやカードをかざすだけで会計が済むため、患者様の支払いを待ったりお釣りを出す手間がなくなります。
そのため、患者様も自分のペースで会計を済ませることができ、結果待ち時間の短縮に繋がります。
また、現金の受け渡しがなくなるため、受付スタッフのお釣りの渡し漏れや計算ミスなどのリスクを軽減することが可能です。
非接触で支払いが完結する
現金決済の場合、現金を受け渡す際に接触する機会が発生するため、感染症のリスクが発生します。一方で、キャッシュレス決済であればカードを専用端末に挿入したり、スマートフォンを操作するだけで支払いが終了します。
そのため、接触回数を減らすことができ、感染症のリスクを減らせるでしょう。
他のクリニックとの差別化になる
日頃からあまり現金を使わない患者様がクリニックを選ぶ場合、キャッシュレス決済に対応しているかどうかを基準に選定するケースがあります。
また、急な怪我や病気などを発症した際に、現金を持たなくても受診できるクリニックのほうが患者さんにとってメリットがあります。
そのため、キャッシュレス決済を導入しているクリニックのほうが、患者様に選ばれる可能性が高くなるといえるでしょう。
クリニックがキャッシュレス決済を導入するデメリット
クリニックがキャッシュレス決済を導入するデメリットは以下のとおりです。
- 手数料がかかる
- 初期導入費用がかかる
- 入金までに時間がかかる
初期導入費用やランニングコストの予算を確保しにくいクリニックにとっては、導入が見送られるケースがあります。
手数料がかかる
キャッシュレス決済を導入する場合、ランニングコストとして決済総額の3%前後の手数料が発生します。
初期導入費用がかかる
キャッシュレス決済を導入する場合、初期費用として専用端末や利用登録料などで数万〜10万円程度が発生することがあります。
入金までに時間がかかる
キャッシュレス決済の場合、決済手段によっては支払いから入金まで1〜2ヶ月ほどかかります。タイムラグのない現金払いを希望するクリニックにとってはデメリットになるでしょう。
クリニック向けキャッシュレス決済の比較ポイント
クリニック向けのキャッシュレス決済のサービスを選ぶ際、以下の2点について確認をしておきましょう。
どのような決済手段に対応しているか
キャッシュレス決済のサービスごとで対応している決済手段は異なります。サービスによっては、海外の電子マネーブランドには対応しているが、日本で普及している電子マネーブランドには対応していないケースもあるため、注意が必要です。
手数料率はどれくらいか
キャッシュレス決済のサービスにより手数料は異なります。相場を3%前後と想定し、手数料を比較することが大切です。
クリニックにおすすめのキャッシュレス決済サービス5選
クリニックにおすすめのキャッシュレス決済のサービスを5つ紹介します。
- EPARKペイメントサービス
- 日本医師会向けキャッシュレスサービス
- EZキャッシュレス
- タイムズペイ for 医療業種
- チョキペイ
それぞれのサービスによって特徴・強みが異なります。貴院の運用に合った決済サービスを選定しましょう。
EPARKペイメントサービス
固定費や初期導入費用が発生しない決済サービスです。電子マネーは10種類以上、クレジットカードは7種類に対応しており、決済端末の種類も豊富な点が特徴です。
日本医師会向けキャッシュレスサービス
日本医師会が会員向けに展開する決済サービスです。対応する電子マネーの対応ブランドが豊富であり、端末はプリンターと液晶画面が一体化した機種になっています。
EZキャッシュレス
病院やクリニックのキャッシュレス決済に特化した決済サービスです。国内のブランドに加え、海外のブランドにも対応しているのが特徴です。
タイムズペイ for 医療業種
駐車場サービス「Times PARKING」が運営する決済サービスです。各種クレジットカードや電子マネーに対応し、Web上での会計管理もできるため、業務効率の向上が期待できます。
チョキペイ
クレジットカードや電子マネーなどのさまざまな手段に対応した決済サービスです。専用端末を院内のネットワークに接続することで簡単に使える点が特徴です。
自動精算機とキャッシュレス決済
昨今の自動精算機は、クレジットカードやQRコードなどの決済手段に対応しています。キャッシュレス決済機能を持つ自動精算機を導入することで、お釣りの補充や両替などの作業が削減でき、業務効率の向上が期待できます。
また、患者さん側の待ち時間短縮にもつながるため、集患・増患効果も期待できるでしょう。
電子カルテやレセコンなどと連携可能な自動精算機であれば、受付・会計業務がより効率的に進められるのも特徴です。
院内でキャッシュレス決済を導入する場合は、自動精算機とセットで検討することをおすすめします。
クリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」は、クレジットカードやQRコードなどのキャッシュレス決済に対応した自動精算機です。
1台で再来受付・自動精算が可能であるため、クリニック内の受付や会計業務を自動化することが可能です。
また、省スペース設置・コストパフォーマンスを意識した設計になっているため、導入しやすい製品です。
キャッシュレス決済機能を持った自動精算機を検討する場合は、お気軽に弊社へお問い合わせください。
まとめ
クリニック向けのキャッシュレス決済を導入することで、会計がスムーズに進み、患者さんの待ち時間の短縮や受付業務の効率化に期待が持てます。また、非接触で会計が済むため、院内スタッフや患者さん双方にとって感染症対策の効果が見込めます。
クリニックでキャッシュレス決済の購入を検討する際、さまざまな決済手段・サービスを比較し、患者さんのニーズに適するものを導入しましょう。
クリニック向け自動精算機「Clinic KIOSK」は、キャッシュレス決済機能付きの自動精算機です。
クリニックの受付・会計業務の効率を改善したい方は、ぜひ弊社の自動精算機を検討してみてはいかがでしょうか?
最終更新日:2024年9月25日
この記事の執筆者
医療ライター ゆし
医療機器メーカー(東証プライム市場上場)の営業職に約10年間従事。薬機法管理者資格、YMAA認証マーク取得。 クリニック開業サポート・医院継承サポート実績あり。 現在は、医療専門Webライターとして多くの医療記事を執筆している。